巧遅と拙速

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今年も早くも半分が過ぎ、2020年の東京オリンピックも目前に迫ってきました。
新入社員の方も日々の業務や研修内容に慣れを感じる頃かと思います。

さて、突然ですが、皆さんは「巧遅拙速」という言葉をご存知でしょうか。
元は孫子に記された兵法の一つより引用され、日本の土壌にて成型された言葉です。
「巧遅は拙速に如かず」ともいい、意味は読んで字のごとく「上手で遅いよりも、下手でも速いほうがいい」という意味です。
トヨタの「カイゼンは巧遅より拙速」という言葉でも有名です。

日々の業務や日常生活、趣味の活動においても、人はあらゆる状況で取り組まなければならない物事とその期限があります。
多くの選択肢のある現代において、「巧遅拙速」の考えはより重要になっていると個人的に思います。

勿論、業界や作業の内容によって「巧遅」と「拙速」どちらがいいか多少の違いはありますが、
ことビジネスに関しましてはスピードと能率が求められるため、「拙速」が求められることが多いように感じます。
また、反復学習の効果を考えると「拙速」の考えは合理的であるといえます。

なお、私は元々性格的に完璧主義のきらいがありましたので、納期の概念が比較的緩い学生時代は物事への取り組み方は度を過ぎた「巧遅」型でしたが、社会人になってからはやはりスピードを求められる機会が増え、効率よく作業を行うため「拙速」型に寄るべく奮闘しております。

以上「巧遅」と「拙速」のお話でしたが、皆さんの物事への取り組み方はどちらでしょうか。
勿論、現実のビジネスシーンでは早ければどれほど拙くても良いという訳には行きません。
個人的には「巧遅」、「拙速」のどちらが良いということではなく、バランスが重要かと思いますが、皆さんの行動の際の一つの目安として捉えていただけると幸いです