CC:、BCC:の誤使用による個人情報漏えい

カテゴリ: 今月のヒヤリ

4月になりフレッシュな新社会人が街にあふれていますね。

プライベートでの連絡はメールからLINEに変わりつつある最近のIT環境ですが、
仕事での連絡ツールと言えば、まだまだメールで行うのが一般的ではないでしょうか。

多数の人に同一内容のメールを送りたい。このような場合、宛先メールアドレスを複数
指定すると、一斉に同じ内容のメールを複数人に送信できて便利です。
ところで、メールの宛先の他にCC: やBCC:といった欄があるのはご存知でしょうか。
それぞれメールアドレスを指定して、複数人に一斉送信できると言う点では同じですが、
微妙に使い方がそれぞれ異なります。

宛先:
メール本文の内容を宛先欄に指定した人達に、同じように通知したい時に使用します。
宛先に指定された人は全員同じ重要度でメールの内容を扱います。
原則、返信義務は全員にあります。

CC:
宛先欄の人に送りましたが、念のため同じ内容を送ります。と言った場合に使用します。
例を言うと、新人社員に先輩が作業指示のメールを出したが、上司にも新人社員に作業
指示をしました。参考・情報共有を致します。と言った使い方をします。
CCの人は原則、返信の義務はありません。

BCC:
他の受信者にアドレスが見えないように連絡する場合に利用します。BCCの受信者は、
他の受信者には表示されないため、誰に、何人に一斉送信したのかは送信者しか知り得ません。
メールマガジンなど、相互関連のない不特定多数の人に一斉送信する場合に使います。

CC: やBCC: に指定した一斉同報メールは非常に便利です。
しかし、CC:、BCC:の使い分けを適切に行わなかったことによるトラブルも多発しています。

事例
メール誤送信での個人情報漏えい(2014年12月)
知らない者同士が参加するフットサルを運営するAさん。
実施予定していた日があいにくの雨のため参加予定者全員に中止メールを送信する際、
誤ってアドレスが表示された状態(CC:)で送信してしまった。

メールアドレスが第三者に流出するだけでなく、
メールの内容によっては、プライバシーの漏えいにつながることもあります。
ちょっとしたミスや勘違いで大きなセキュリティー事故に繋がる事もあります。
4月の間くらいは先輩が新人のメールを一度チェックしてから送信するなど、間違いがない
よう気を付けて行動したいですね。