職場の雰囲気作りから

カテゴリ: 今月のヒヤリ

コンピュータの業界でセキュリティと言うと、
個人情報の漏洩や、クレジットカードの不正利用がよくニュースになります。
そして、その度にセキュリティ対策は強化されていきます。

パスワードはハッシュ化の上、格納されるようになり、
開発者のサインする誓約書と秘密保持契約書の枚数は増え、
システム開発に関わる前に研修を受けることが当たり前になりました。

しかし、どれだけの対策をほどこしても、内部の犯行を止めることは難しいようです。
昨年夏に起きた某通信教育会社による顧客情報流出問題、
不正に顧客情報を持ちだしたとされる容疑者はベテランのシステムエンジニアで、
ギャンブルによる借金があったと伝えられています。
生活苦からの、金銭目当ての犯行であったと考えられます。

この犯行を未然に防ぐことはできたでしょうか。

情報の監視体制が甘かった、監視ソフトウェアの導入で防げた。
という面がまずあるでしょう。
ただし、費用や人員の面から、すぐに導入できない場合もあると思います。

社員としての資質と言う観点ではどうだったのか考えてみます。
ギャンブルに過剰依存していることを周囲は察知できなかったのでしょうか?
さすがにギャンブルが理由で、とまでは難しいでしょう。

しかし、様子がおかしかったら声を掛けてみる、
普段から、仕事以外の会話をしやすい雰囲気を作っておく…などの個々の心がけがあれば、
こういった事例も防げた可能性があったのではと考えます。

ジョイテックは” 未来に残る『人・モノ』をつくる”が企業理念です。
モノは完成すれば完成品です。
人には完成はありません。
人と人とを高め合う職場・会社を創ることのできる、『人』でありたいものです。
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