西洋占星術:第二回 「惑星」

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2014年ももう2週間が過ぎてしまいました。

前回、西洋占星術のホロスコープとホロスコープ上の構成要素について
簡単にご説明しました。

今回はその中で「惑星」について考えてみたいと思います。
※普通はサイン(星座)から語り始められることが多いと思いますが、
 こちらの方がとっつきやすいと思います。

西洋占星術での「惑星」は主に下記の10天体で、
人間の感情や行動がそれぞれの天体に託して語られます。

①太 陽 : 意思・行動様式 など
② 月  : 感情・心・母親 など
③水 星 : 知性・コミュニケーション など
④金 星 : 美観・価値観・恋愛 など
⑤火 星 : 情熱・攻撃性・性的な傾向 など
⑥木 星 : 祝福・社会的な成功 など
⑦土 星 : 社会的な制約・制限・克服すべき課題 など
⑧天王星 : 変革・解放 など
⑨海王星 : 夢・深層心理・宗教 など
⑩冥王星 : 絶対的なもの・死・再生 など

雑誌や朝の占いで取り上げられるのは出生時の①太陽の位置⇒いわゆる星座を
もとにしていますので、皆さんも馴染みがあるのではないでしょうか。

ただ、上のリストから実はそのほかにも知りたい事柄によって参考にすべき
「惑星」は異なるものだということがおわかりになると思います。

人の内面を10の要素に分ける考え方は何も占星術に限ったことではなく、
松村潔先生なども語られておられますが仏教の禅の教えなどにも同様の思想が
存在することから、ある種普遍的な考え方のようです。

少し仕事に関する話をしますと、IT・通信は③の水星が関係していますが、
この水星の逆行期(行動上の見かけの進行方向が東から西ではなく逆になる時期)には
通信機器の異常やシステム障害が起きやすいとされています。

そうでなくても交渉事などがうまく進まず、同じところを行ったり来たりするような
状況にとらわれがちとなります。

話を戻して、①~⑦までの天体は望遠鏡を使わなくても観測の可能な天体で
古くから用いられてきた天体です。

一方、⑧の天王星からは観測には望遠鏡を必要とします。

一般に太陽の周りを周回する年数の短いものから長い天体になるにつれて
個人から社会、時代というように範囲の広い問題を扱うようになります。

⑦の土星は天王星外の惑星が発見されるまでは太陽系の最外部に位置すると考えられていたため制限という意味があてはめられています。
制限や課題を扱う土星は凶星(マレフィック)と呼ばれ嫌われていましたが、
単純に制限・課題⇒凶という図式は成り立ちません。
課題を克服した先に成長をこの星は約束すると思います。

⑧からは個人の範疇を超えた、世代的なものや時代を反映した影響として
影響を及ぼすと考えられています。

個人の性格などを考えると出生時(ネイタル)の「惑星」の配置を判断材料にし、
現在のことを考える際は現在のホロスコープ上の「惑星」の配置とネイタルの配置を
重ね合わせて判断したりします。

また、上記の10天体以外にも感受点と呼ばれる計算点や他の小惑星なども
用いられます。

かなり大雑把な説明になってしまいましたが、以上「惑星」についてでした。