西洋占星術:第四回 「アスペクト」

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今回はアスペクトについてお話します。


アスペクトとは惑星と惑星の形成する特殊な度数(角度)のことをいいます。
この特殊な度数から意味を読み解いてゆくのです。


アスペクトの中でも古くから用いられていたものが、惑星の位置するサイン同士の関係を
アスペクトとして捉えるもので、メジャーアスペクトと言います。
ちょうど前回お話したサインの分類が幾何学的であったのと考え方は一緒です。
メジャーアスペクトは天動説で有名なプトレマイオスの頃から使用され、
サインが黄道を12分割する関係で基本的に 360° / 12 = 30°ごとに存在します。
※ただし 30°150°は除く


度数とその呼び方、基本的な特性は下記の通りです。


■メジャーアスペクト
① 0°⇒ インコンジャンクション 2つの惑星同士の意味が合わさる、強められる
② 60°⇒ セクスタイル      2つの惑星同士が生産的にはたらく。
③ 90°⇒ スクエア        2つの惑星同士の間で葛藤が生じる。
克服できれば成長や発見につながる。
④ 120°⇒ トライン        2つの惑星同士が調和的にはたらく。幸運な配置。
⑤ 180°⇒ オポジション      2つの惑星同士が正反対に位置するため反発する。
が、ときには引かれ合うことも。


このメジャーアスペクトに対してマイナーアスペクトというものも存在します。
角度的にはメジャーアスペクトの角度を半分にした数字であったり、
360°を 5 で割った角度 またはその倍であったりと、数秘術・幾何学的な意味が込められていると思われます。


代表的なもののみ、下記に示します。

■マイナーアスペクト
① 30°⇒ セミセクスタイル    2つの惑星同士
② 45°⇒ セミスクエア      スクエアに準じるが、意味はそれほど強くない。
③ 72°⇒ クィンタイル      2つの惑星同士が援助しあう。
④ 135°⇒ セスクィクォドレート  セミスクエアよりさらに弱い意味。やっかいごとを引き起こしやすい関係。
⑤ 144°⇒ バイクィンタイル    2つの惑星同士が援助しあう。
⑥ 150°⇒ クィンカンクス     角度的には 30°の倍数でメジャーともいえる配置だが、
その関係は無関係という関係性。理解されない葛藤などを表すことも。



上記のアスペクトを用いてホロスコープの惑星同士の関係から、さらに詳細な情報を
分析できるようになります。


出生時のホロスコープ上でスクエアがある惑星、たとえば太陽と月がスクエアの関係にある場合
太陽=父 月=母 と解釈することで、幼少期に両親の関係性で自身に葛藤が生じた などと解釈できます。


また、男女の相性を判断する際もアスペクトは重要になります。
ふたりのホロスコープ上の惑星同士がアスペクトを形成した場合、
ほかの人には感じない印象であるとか
ときには強烈な感情を呼び起こすことがあります。
この分野では月や金星、太陽や火星といった惑星の関係性(アスペクト)が
特に重要視されていますが、
人間のもっと深い関係を考えるとその他の惑星のアスペクトも非常に重要ということが言えます。


「どうしても護りたくなる」や
「このひとといるとなぜかやる気が…」
「こいつとならどこまでもいけそうだ」などなどです。


というわけで…


これまで4回に分けて、いささか簡単すぎた感は否めませんが西洋占星術をご紹介してきました。


上記(+これまでの内容)を知って実際に西洋占星術をはじめられる方はいらっしゃらないかもしれません。
ただ、ことわたしに関しては従前より途方に暮れるほど悩んだりしたとき、客観的な自己分析のツールとして西洋占星術を用いてきました。


西洋占星術なんてオカルト的なものを信じるなんて(笑)と思われがちですが、
このオカルトとは、秘められたものを明らかにするというのが本来の意味だそうです。

人の心が分析するのはこうした秘められた部分を確かに明らかにすることですし、
まさに胸を張ってオカルトな訳ですが、実際わたしはこの手法の強力な事を知っています。


ホロスコープは客観的に個人の内面を象徴的にしか示してはくれません。
しかし、記号で表せている以上客観的でもあります。
そして、ホロスコープは答えを示しはしません。
すべて、読み手の判断や解釈が加わります。


自分に解決できない問題は、ホロスコープ上でも解釈できないと私は考えています。


そして読めなかったホロスコープがわかるようになったとき、
少し成長した自分にあえる、そんな気がします。