西洋占星術:第一回 現代社会と占星術

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今年もクリスマスシーズンが近付いてまいりました。

クリスマスの起源についてはイエス・キリストの生誕日と言われ
キリスト教の祝祭とされてきたわけですが、
ローマ法皇が語られたことで有名ですがキリスト教時代のローマ太陽神信仰が
正確な起源といわれています。

かつては天体の運行を調べることが農業や生活の一部であったり、
航海するものにとっては道しるべとなってきた事実があり、
太陽信仰もそうした背景を考えれば当然でしょう。

クリスマスとされる12月20日前後は、冬至を迎えた太陽が高度を上げ始める
起点であり、本来太陽暦では新年に相当する位置づけとなるべき日の1つです。
※他には秋分の日などがふさわしいと言えると思います。

ただし、現代一般的に利用されているグレゴリオ暦の1月1日はそういった事情を
反映していません。

現代社会全般に言えることですが、星などの自然の営みと人間社会を切り離すように
現代文明は機能しているように思います。

わたしは、そんな現代社会から距離をおいた古代からの叡智に興味があり、
以前より西洋占星術というものを趣味で研究しています。

西洋占星術は地球を中心として黄道(太陽の見かけ上の通り道)を春分点を基準に、
12等分したサイン(いわゆる星座)と、惑星の位置を基本として用います。

上記の状態を示した図をホロスコープと呼び、上記の基本情報の他に
ハウス(地平線との位置関係で天球を12分割したもの)や
アスペクト(惑星間の角度関係)などの情報が含まれます。

興味のある方は下記のようなサイトで無料でつくれますのでお試しください。
http://www.m-ac.com/index_j.html

ホロスコープで惑星(太陽・月・水星・金星・火星など)が個人や社会などの
目的意識やコミュニケーションなどの感情や事象を象徴し、
運行中サイン(星座:みずがめ座など)の特徴にあわせた振る舞いをすると考え、
事象を読み解きます。

※ちなみに太陽・月を惑星と呼んでいますが、原語のプラネットはそもそも(天空の)放浪者を
意味し、天文学の惑星という意味は本来そこから派生した概念だそうです。

星々の運行は、確実に人々に影響を与え続けている。
別の言い方をすればマクロな次元の宇宙が、我々の中にあるミクロな宇宙や
その他の事象に影響を与える。

そう考えるのが西洋占星術です。

現代社会に覆われて意図的に隠された部分を、今後少しだけお話できればと思います。