アメコミ不朽の名作

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皆さんはアメリカン・コミックス(通称アメコミ)をご存知でしょうか?
アメコミとは、アメリカで発行されている漫画作品のことです。
近年ではそれらが次々と実写で映画化・ドラマ化されており、中でも
アイアンマンやスパイダーマンなどのヒーローを有するMARVELコミックス、
スーパーマンやバットマンなどを有するDCコミックスの二社はアメコミの二大巨頭と呼ばれ、多くの映像化作品が存在します。
どちらの会社の作品も、ストーリー、キャスティング、CG技術やBGMなど、どれもが魅力的で、これから公開予定の作品もすごく楽しみです。


しかし、実写映像化には製作費や権利の関係、表現の限界、上映時間の制限があり、どうしても漫画やアニメのように自由にはいかない部分があると思います。
そこで、今回はそうしたことに囚われない、コミックスならではの良さが詰め込まれた作品を紹介したいと思います。


その作品は「バットマン:ダークナイト・リターンズ」です。
簡単にですが、あらすじを紹介します。


バットマンはある理由で10年前に引退しており、現在55歳。
肉体は衰え、街の犯罪に対しては静観を続けていました。
そんな中、更生したと思われていたかつての敵が、再び罪を犯すのを目撃。
そして自身の内で10年間くすぶっていた「犯罪を許すことが出来ない衝動」が大きく突き動かされ、大きな葛藤の末に復帰を決意。
再び犯罪との闘いに身を投じます。
しかし、その動きは全盛期には程遠く、軋む肉体を無理やり動かしながら、犯罪者を粛清していきます。


バットマンは「絶対に敵の命は奪わない」というポリシーを持って活動しているのですが、ある戦いの中で、警察から殺人の容疑がかけられてしまいます。
また、政府はヒーローの活動を容認していないことなど様々な理由と時代背景から、バットマンの排除を政府の下で働くある男に依頼します。
その男こそ、スーパーマンです。


二人はかつて平和のために共に戦ってきた友人同士。
お互いの思想は大きく異なっていて、決して仲良しというわけではありませんが、それぞれにとって非常に特別な存在です。


かたや老齢の域にさしかかった生身の人間、かたや衰えを知らない最強の超人。
そんな何もかもが対象的な二人が真っ向から対決することになってしまいます。
彼らは戦いの中でお互いに対して何を思うのか、老いたバットマンは超人にどう対抗していくのか、そして、二人の決闘が迎える結末は…?


バットマンは犯罪者を取り締まるという点ではヒーローのように思えるのですが、そのやり方や思想、対犯罪への執着心からは、正義と悪の線引きは一体どこなのか?ヒーローとは何なのか?という様々な疑問が生まれます。
コミックでは、映像作品ではあまり語られないバットマン自身の心情・考えなどに触れることが出来、バットマンというヒーローの異常性を知ることが出来ます。コミックならではのセリフの表現や、話の規模、イラストの色合いなども魅力です。


興味を持っていただけたら是非、続きはコミックで読んでみてください。