手洗いの産みの親

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今では当たり前に行われている「手洗い」ですが、その歴史はとても浅く、つい150年ほど前だそうです。
それまでは目に見えない細菌やウィルスと言った病原菌の存在が知られておらず、診察や手術の際にも手を洗う習慣はなかったそうです。当然、病気が感染し、多くの患者が亡くなっていました。

この問題を解決するために立ち上がったのが、産科医であるセンメルヴェイス・イグナーツという人物です。

彼の友人がメスで軽く手を傷付けてしまい、そのまま妊婦の方がかかる病気と似た症状の高熱が続き、そのまま亡くなってしまったそうです。
これを切っ掛けとしてセンメルヴェイスは過去の死亡者との共通原因を調べ、手に付いた「臭い」に注目しました。

この臭いを脱臭効果のある塩素水で洗えば病気の原因となる「何か」が消えるのではないかと考えました。
そこで、医師たちに手洗いを行わせるようにしたところ、産科の死亡率を下げることに成功しました。これが手洗いの基礎となったそうです。

それでも中々世の中には受け入れられず、世の中に認められるようになったのは彼の死後だったそうです。

このご時世、自身や周りの人のためにも手洗いを心がけていきたいですね。