新年度が始まり早くも2か月が過ぎようとしていますが、皆様はどのようにお過ごしでしょうか。
私は現場の都合でリモートワークを行っていますが、帰宅時間0時間の生活に喜びを感じつつ、
自宅という慣れた環境で仕事をするので、気が緩まぬよう意識した生活を心掛けています。
さて、この時期は環境の変化、5月病、花粉症、ゴールデンウイークやコロナ疲れなど、様々な要因により仕事や趣味をするにも集中力が切れてしまうという方がいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はこの時期を乗り切るために「集中力」を高める方法をいくつかご紹介したいと思います。
まずは「集中力」について簡単に紹介したいと思います。
人間の一日の集中力は一般的に平均して4時間くらいと言われています。
一度に可能な集中力に関しては、平均20分ほどと言われています。
上記の集中力の持続時間には個人差はあれど、
一日中作業に集中できたといった方は少ないのではないのでしょうか。
あるいは毎日の仕事となりますと、作業に対する集中力に浮き沈みがあると思われます。
以下にはその集中力を少しでも向上させる方法を記載します。
1.取り組む作業を一つに絞る(マルチタスクを減らす)
これは集中力を高める際によく紹介される方法ですが、それ故に一番効果のある方法とも言えます。
複数の作業を同時に行うマルチタスクを行った場合、
シングルタスクの場合に比べて40%もの生産性が低下するとのデータもあります。
サセックス大学の認知科学センターの研究者らによると、スマートフォンやパソコンなど
複数のデバイスを同時に操作する頻度が高い場合、脳に影響を及ぼす可能性もあるとのことです。
そのため、一日の作業をリストアップしておき、作業をする際は一つの作業に集中し、
可能であれば、携帯などの他端末の通知はオフにしておき、
いつメールを確認するかを自分の業務に合わせて決めておくとよいでしょう。
2.生活習慣の改善(腸内環境の改善)
集中力の持続時間は当然ながら自身の体調に影響されます。
睡眠不足や運動不足、食生活の偏りなどが集中力を途切れさせる要因となります。
その中でも今回紹介したいのは腸内環境の改善です。
腸内環境を整えると、「集中力」が向上するというデータがありますが、
腸は第二の脳とも呼ばれる臓器であり、腸内環境が良いと集中力上昇だけでなく、
体力、免疫力の向上、代謝の向上、ストレスの緩和など様々なメリットもあります。
睡眠時間などの生活リズムはいざ変えようとしても仕事や私生活の兼ね合いから急な実現は難しいかと思いますので、まずは毎日のヨーグルト摂取などの腸内環境の改善から心掛けてみてはいかがでしょうか。
3.アイテムの利用(かわいいものを見る)
かわいいものを見た後には集中力が上昇するというシンプルな研究結果があります。
広島大学大学院准教授の入戸野宏先生の研究ですが、
ゲーム盤の穴から小さなピースを取り出す、文字列から特定の字を探すなど、
器用さや注意力を必要とする実験を行い、子猫・子犬(かわいい写真)の写真を見た場合は、
写真を見たあとで作業の成功の回数が約44%増えました。
なお、大人の猫・犬の写真(かわいさは子猫・子犬より落ちる)の写真を見た場合は成功が約12%のみですので、出来れば子猫や子犬の写真をオススメいたします。
ちなみに私は試しに子猫のカレンダーを購入しまして、
集中力が求められる時にはそれを眺めてから作業しています。
4.適度な息抜き
ここまで書いて何を今更と思われるかもしれませんが、
上述の通り、毎日一日中、継続して集中することは非常に困難です。
その場合は、こまめに休憩を取り作業に優先度をつけて時間帯で割り振ることが重要です。
ある調査結果では、最も集中できない時間帯は、13:00~15:00に約30%の方が集中できないと回答しており、午前中に集中できないと回答している方は平均約8%程というデータがあります。
集中力が必要な作業は午前中に実施して午後の始まりは重要度の低い作業を実施するなど、
作業の配分を考えてみてはいかがでしょうか。
以上長々と記載いたしましたが、仕事と集中力は長年の社会人のテーマですので、
ここに記載されている以外にもBGMを流す、サプリをとるなど様々な手段があります。
ご紹介した方法を既にご存知でしたら恐縮ですが、
本稿が皆さんの生活の一助となれば幸いです。