皆様ボンちゃんをご存知でしょうか。言わずと知れた人気作品「ONE PIECE」の登場人物です。ボンちゃんは所謂オカマであり、両肩に白鳥の首をあしらい、背中に「おかま道（ウェイ）」と書かれたコートを愛用し、「ジョーーーーーダンじゃないわよーーーう！」といった独特の口調で喋る、常にハイテンションなキャラクターです。

言動やルックス含め、一見するとただの三枚目キャラにしか見えないボンちゃんですが、実は友情を何よりも重んじ、友達（ダチ）を救うためなら己の命を犠牲にすることすら厭わないという、義理人情溢れる性格でもあります。

実際作中では、主人公ルフィ一向を海軍から逃すために自ら囮となって海軍に挑んだり、その後海底監獄インペルダウンで再会した際には、猛毒を受けて瀕死になったルフィを助けるために奔走したり、治療による壮絶な痛みに苦しむルフィに1日中エールを送り続けたり、最終的にはルフィが無事脱出できるよう彼に内緒で一人インペルダウンに残り、見事に敵の目を欺いてルフィを無事脱出させました。

なぜここまでするのかというと、単純に「友達（ダチ）だから。他に理由なんざいらねェ。」実際に友情を育んだ時間は僅かであり、そもそもルフィ達とは元々敵同士で実際に一戦交えているのですが、ボンちゃんからすれば「友情ってヤツァ付き合った時間とは関係ナッスィング」であり、友達（ダチ）には目的を果たしてほしい、そのためなら自分が犠牲になっても構わない、という熱い思いがボンちゃんの行動原理であり、最大の魅力でもあります。

現在進行形で海賊王に近づきつつあるルフィですが、ボンちゃんがいなければ彼の冒険はもっと早くに終わりを迎えていたことでしょう。

自己犠牲とまで行かなくても、誰かのために良かれと思って力を貸すと大損こいた、なんてことも珍しくなくなってしまったように感じますが、それでも友達や仲間を大事に思う精神だけは失わずにいたいものですね。