ブラックホールの正体

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先日、今年のノーベル賞の受賞者が発表されましたね。
物理学賞では、「ブラックホール」の研究者3名が受賞されていました。
受賞についての記事などを見て、個人的にとても驚いたのが、
ブラックホールは穴ではない、ということでした。


ブラックホールって、みなさん、どんなものを想像していますでしょうか。
私はその名前から、黒い穴が宇宙にぽっかり空いていて、
物凄い勢いで周りの物質を吸い込んでいるものを「ブラックホール」
というのだと思っていました。
SF的な考え方で、吸い込まれた先は宇宙の外に行ってしまう、というような…。
そうではないんですね。


ブラックホールの真の正体は、地球と同じ、天体(物体)でした。
しかし超高密度で、重力が強すぎるあまり、サイズはとても小さく、もはや点らしいです。
そしてその強力な重力により、光さえも抜け出すことができず、
点の周辺は真っ暗に見えます。


また、その点からある一定の距離を超えると、ブラックホールに捕まらなかった
ガスや塵が発する電波が、周りをリング状に照らします。
この周辺の光によって丸く浮かび上がった、中央の光っていない領域が、
ブラックホールと呼ばれる部分になるそうです。


私が想像していたブラックホールとは、大分違いました。


昨年の4月には、世界で初めてブラックホールの輪郭の撮影が成功したそうです。
この世のどこかに本当に存在するのか…と、なんだか不思議な気持ちになりました。