私は趣味がサッカー観戦で、スタジアムにもよく足を運びます。
今年は私の応援しているチームが年間3位からプレーオフでの大逆転優勝を果たしました。
もちろんシーズンでは3位ですから、真の王者とは言えないと周りからも言われていますし、私もそう思います。それでも上位チームに臆することなく戦ってくれた選手達には感謝していますし誇りに思いました。


そこで記事などでよく見られた言葉が”下剋上”です。
日本人は特にこの言葉が好きです。織田信長が絶対的に立場が上であった今川義元を、桶狭間の戦いで打ち破った話などはしつこいくらいテレビで放送されますね。
世界大百科事典によると下剋上とは、「下位のものが上位のものにうち勝ち，現状を否定して，本来の順序を逆転させる言動」という意味らしいです。


この中で”現状を否定して”という部分がなるほどと思いました。
つまり下位のものが上位のものを倒すためにはいつも通り、普通通りにやっていてはダメだと。
桶狭間では織田信長が圧倒的な兵力の不利を覆すために奇襲作戦を敢行しました。今年のJリリーグでも奇策とまでは言えませんが、いつもの自分たちのサッカーを捨て、ルールを上手に利用し、その時その状況に応じた臨機応変なサッカーをしました。


これを会社に置き換えると、小さな会社が大きな会社に打ち勝つためには、周りと同じように、常識的な範疇でやっていてはダメなんじゃないかと思いました。そこから生まれるのは現状維持が最高の結果ではないでしょうか。
念のために言っておきますが、今の自分の会社を批判しているわけではありませんよ。誤解しないでくださいね（笑）


つまり長々と何が言いたいかというと、会社にしても個人にしても、上を超えるためには当たり前のこと、普通のことをこなしつつ、プラスアルファを付けていかなければならないということです。
それを私は今回選手達から教わったような気がします。