前回、「入社後の研修について」という記事を書いた者です。
あれからまた別の言語や技術を勉強してきましたが、その過程で新たに実感したことは、変化しにくく応用のききやすい知識を身につけることが大切であるということです。
これはある本に影響されたのですが、特定の言語やツールの知識や使い方を身につけることは、実際にコーディングを行う上では非常に役立つように思われます。
しかし、そうした言語やツールは、ある目的を実現するために誰かによって作られたという一つの「手段」にすぎないため、より効率的で効果的な方法が見つかれば、それに従って変化し改善されていくものだと思います。
そうなると、特定の言語やツールのために身につけた知識や使い方は、陳腐化してしまうことが考えられます。
もっとも、ITに限らず他の分野でも、知識の陳腐化は避けられず、それゆえに先端技術を追って時代に乗り遅れないようにすることが大切だと思いますが、まだまだ未熟な私が、移り変わりの激しい先端技術を追い求めるには、その背景となる知識が足りないと感じられました。つまり、変化しにくく応用のききやすい知識です。
数学でいえば算数、歴史でいえば一次史料のように、コーディングにも全ての言語に共通する基礎が存在すると思います。特定の言語やツールについてその都度何となく解ったふりをするのではなく、どういう理由に基づいてなぜこうなるに至ったか、なぜ必要になったという背景知識があれば、理解もぐっと深まり、新しい言語やツールが出てきてもすぐ順応できると思います。
以上のように、「根がついた知識」の必要性を実感したのですが、そうはいっても、仕事をする上では実際的な知識や経験が当然求められてくると思いますので、バランスよく時代についていきながら勉強していきたいものですね。