便利なクレジット決済、どう守る?

カテゴリ: 今月のヒヤリ

昨今、クレジットカードの情報流出について
しばしばニュースで取り扱われていることを見かけます。

 

私もAmazonをはじめとするネット通販の支払いでクレジットカードを利用しており、
ニュースで見かけるたびに「自分の情報は大丈夫だろうか…」と
利用明細を閲覧して、身に覚えの無い請求が無いか確認を行ったりします。

 

今回は、私たちの生活において非常に便利な決済手段として欠かせない
クレジットカードの情報流出・不正利用について、
原因と対処方法を調べてみました。

クレジットカードの情報流出の主の原因は
ウィルスとフィッシング詐欺です。

 

・PCに潜伏していたウィルスが、
利用者のネットバンキングやクレジットカード会社のログインページへのアクセスを検知したら、
偽の認証画面を表示し、ログインのパスワードやカードのセキュリティコードの情報を促す。

・実在するショッピングサイトやAppleといった企業を騙り、
「アカウントをご確認ください」といった情報入力を促すフィッシングサイトへ誘導する。

 

どちらも「そんなものに自分は騙されないな」と思ってしまう様な手口かもしれないですが、
日本クレジット協会の調査によりますと、
クレジットカードの不正利用による被害額は、ここ1~2年で大幅な増加傾向にあります。

 

平成28年度までは年間150億円を下回っておりましたが、
平成29年度は、年間236億円と急激な増加を見せており、
まだ年間の統計は出ていないですが、
年末に話題となった決済サービスによる不正利用が多発した平成30年度も、
同程度かそれ以上の額となる恐れがあります。

 

それではクレジットカード不正利用を防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか?

今や、クレジットカードによる決済は人々の生活に密接に関わっており、
「カード自体の利用を全てやめる」というのもあまり現実的ではありません。
以下の様な点に気を付ける事が大切です。

 

・メールやSNSサイトで受け取った外部リンク、添付ファイルは不用意に開かない。

・PCのOSやウィルスソフトは常に最新の状態を保つ。

・ネット決済の情報入力時には、必ず立ち止まって考え、慎重に行う。

 

個人情報の流出防止の取り組みと同様に、
クレジットカードの情報を守る為にまず必要になってくるのは、
利用者である私たち一人ひとりの注意力です。

 

ネットやIT技術の発達によって、ますます便利になっていく世の中ですが、
そんな生活を守る為には、
「他人やカード会社がなんとかしてくれるだろう」という意識ではなく、
「これは利用して大丈夫だろうか」
「クレジット情報を守るには、どうすれば良いか」という
防衛意識を持っている必要があると思われます。

 

私自身、これからもネット決済を行う際は
「便利だなぁ」と思う前に、慎重に利用して行きたいと考えております。

(参考サイト:一般社団法人日本クレジット協会 https://www.j-credit.or.jp/ )