巧妙化するウィルスメール

カテゴリ: 今月のヒヤリ

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今のご時世にこんな件名のメールが届いた場合、ほとんどの人が危険なメールと見抜くことが出来るのではないでしょうか。

 

しかし近年、危険と見抜くことが難しいウィルスメールが増えているそうです。

私の周りでもつい最近、そういったメールを開いてしまったために仕事用のパソコンがウィルスに感染してしまった・・・
そんなお話を耳にしましたので、この機会に事例としてご紹介します。

 
感染者となってしまったAさんは、とある製造業で事務をしており、メールは基本的に社内とのやり取りしかしないが、時々は営業担当を介して他社とのやり取りも行うという立場でした。
ある日Aさんは、いつも通りに出勤して新着メールをチェックしていました。
そしてメールボックスの中に、「○○〇のお見積」(〇〇〇は業務に関連する素材の単語)という件名に、「お見積書」という添付データの付いたメールが届いていました。
Aさんは、知らないアドレスから来たこのメールを少し不審に思いましたが、営業向けのメールがこっちに来てしまったかなと考え、そのメールを開いてしまいました。

 

以上がメールを開き、ウィルスに感染してしまった経緯の紹介となります。

 

この事例ではメールの送信元が不明であり、営業担当に確認を行うことで感染の発生を防ぐことが出来たと考えられます。
しかし、もし自分が同じ立場であった場合に適切に対応できたかと言われると、正直自信がありません。

 

もしも自分を知っている相手が悪意を持ってメールで攻撃してきた場合、件名のみでウィルスメールと判断することは、限りなく難しくなるでしょう。

 

ですので普段からメールを見る際にも、送信元、件名、添付データの有無などを確認することはもちろんのこと、知っている相手からでもあまりに不審な場合は、連絡し確認をとってから開けること。
それくらいの気構えが、今の時代には必要なのかも知れないと感じました。