守秘義務

カテゴリ: 今月のヒヤリ

セキュリティ事故には以下のような事例もあります。

某企業に出向していたAさん。
ある日、社内で仲のよい社員数人と飲みに行くことになりました。
会社から歩いて数分のところにある居酒屋で、お酒を呑みながらいつものように社内の話で盛り上がっていたAさん。
やがて、話題は今取引をしているB社の話に…。

特に最近B社の担当者と密に連絡を取り合うことの多かったAさんは、担当者との電話での会話内容や、いまやり取りをしている仕事の内容などたくさん話題のネタを持っていたのです。
「○○さんとこの間、××の件で話をして…」「来月から新規にC社との取引を始めるみたいだよ」「来年から新製品として○○を…」。
この日はB社の話題で、とても盛り上がりました。

しかし、翌日会社に出社すると、上司のC部長がすごい剣幕でAさんを呼びつけました。
どうやら同じ店にB社の社員がたまたま居合わせ、話の一部始終を聞かれていたそうなのです。
C部長はB社に謝罪をし、「社員達には二度と公共の場でB社の業務内容等について会話をさせないように徹底する」との約束をして、今回は事無きを得ることができました。

セキュリティ事故と言うと、顧客情報の流出等といったものをイメージするかと思いますが、
上記の例にあるように業務内容等についても、むやみに公共の場で話すべきではありません。
最悪の場合、取引を打切られるなんて事にもなりかねません。
特にお酒の席などでは、愚痴を含め会話が盛り上がってしまう為、一層の注意が必要となります。